柊木(ヒイラギ)


散歩をしていました。どこからか、甘い香りが。周りを見ても、左手はどちらかのお宅の高い塀が、右手は国道。もしやと思い見上げると、高い塀の上に柊木が沢山の小さい白い花を咲かせていました。香りは、キンモクセイに似た香りです。調べたところ、同じモクセイ科モクセイ属に分類されていました。柊木の花は、立冬(今年は11月7日)から大雪の前日(今年は12月7日)の初冬の季語とされているそうです。正に、この時期の花でした。

また、古くから邪気の侵入を防ぐと信じられていて、家の庭には表鬼門の北東に柊木、裏鬼門の南西にナンテンを植え、鬼門除けとしたそうです。関東地方では、柊鰯 (ひいらぎいわし)と言って、節分に魔除けとして使われ、柊木の小枝と焼いた鰯の頭を門口に挿す風習もあるようです。一方、土佐日記には、冒頭の元日条には、「小家の門のしりくべ縄のなよしの頭、柊ら、いかにぞ」とあって、鰯と柊の組み合わせにはなっていません。「なよし」というのは、出世魚である鯔(ぼら)のやや小さめの時の名称です。いずれにしても『土佐日記』に鰯は登場していません。鯔(ぼら)は、遠浅でも取れる魚です。私も釣ったことがありますが、あまり美味しくありません(個人的な意見です)。平安時代に鰯を釣るのは大変で鯔のほうが手に入り易かったのかもしれませんね。

柊木は、随分、昔から日本人に親しまれていたんですね。ギザギザの葉っぱは、魔除けに効きそうですよね。

今、気が付いたのですが、柊木という字は、「木」偏に「冬」ですね。

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